愛の眼鏡は色ガラス

転写される自意識

お話

P-zombie

「生きてるのに、死んじゃってるみたいな。生の質感を忘れてしまったって言えばいいのかな。例えば、母さんと昔行ったデパートの屋上で食べたアイスクリームの味は、多分あの時確実に生きている僕の一部分であったと思えるんだよ。でも、最近どんなアイスを…

お話を作る練習

夢の感想のような、訓辞と矜恃がありませんよう。動物のお話でありますよう。読後のセンテンスドラッグ。百万回生きた猫は、百万回の死を体験していることを忘れてはならない。猫達のうちでは、一種の訓戒だ。百万回の幸せには、百万回の不幸せがセットでや…